活動記録

2006年7月 

ナメラ沢は大きな支流から懸垂下降して入渓する予定だったが、地形図の表示とガイドブックの記述が異なっており"ナメラ沢"の標識のある所から踏み跡をたどって出合から約250m遡った峠沢に下り立った。本に書いていた通り、入渓時のルートファインディングが一つのポイントであった。念のため沢を下って出合を確認してから遡行を開始した。その後たった500m先の中ノ沢出合までの50分間は、誤って中ノ沢に入ったと思い込んでいて、周辺を行ったり来たりしながら本流を探していた。しかし、中ノ沢出合にはまだ達していなかったということが判明し、思いもよらぬタイムロスに少し肩を落とした。くの字ナメから長く歩きすぎていたような気がしたのだが・・・距離感が狂っていたのだろう。その後はナメやナメ滝を調子よく通過し、詰めの急斜面のガン登りをやっとの思いで抜け、遡行終了。いい時間で完結できた。
 下山後、翌日の釜ノ沢東俣にできるだけ近づくため、林道を西に向かって歩き出す。西沢渓谷を分け東沢へ。途中、渓流シューズならば容易に通過できる渡渉点があったが、運動靴ではそうもいかない。踏み跡をたどってそこを巻くが、下りる道が不安定で少々危険だった。渓流シューズに履き替え、無難に通過するほうが良かったかも知れない。鶏冠谷出合にビバークポイント(BP)があり、時間も遅くなって来たので今晩はここで泊まることに。
 数日前の天気予報では山行三日間とも雨の予報だったが、翌朝ツェルトから顔を出すとまだ日の昇らない紺色の空が広がっていた。どうやら、今年は僕は晴男のようだ。(古川さんは雨男らしいので・・・)出発後、しばらくは河原を歩いたがやがて深淵が行く手を阻んだ。流れも穏やかだったので練習のため試しに泳いでみようと、側壁伝いに進むことに。しかし側壁にはホールドが無い・・・。ホールドのありそうな所から上のテラスっぽい所へ上がろうにも、ザックが鉛のように重たく到底できそうに無い。これほどまでに重くなるものか・・・。突破のための次なる手はザックをビート板代わりにしてバタ足で泳ぐ。古川さんはこの方法で早々と突破したが、僕は25mを泳げない人間だ。全くといっていいほど前に進まない。向こう岸の古川さんにザイルを投げてもらうも、届かない。ザックも初めほどの浮力がなくなってきた。このままでは沈んでしまう・・・。状況は絶望的。しかたなく淵の穏やかな流れに身を任せて浅瀬まで戻った。ザックが重い、30㌔はあろうか。おまけにバタ足でひどく太ももが疲れている(水中ではそう感じなかったが)。恐怖で拍動が早鳴る自分に「慎重に慎重に、落ち着け。」と言い聞かせながら高巻きの登山道を辿ってゆき、沢から登ってきた古川さんと合流した。強い人はあれをどう突破するのだろうか?
 河原歩きを長々と続けると魚留滝が眼前に立ちはだかった。ここからは高巻きがほとんどだ。魚留め、5m曲がり滝、両門、ヤゲンとすべて巻く。高度感があり、高巻きの危険を感じずにはいられなかったがホールドとなる木の根がどこもしっかりしていて心強い。千畳のナメもさほど感動することなくごく普通に歩いていった。
 水師沢出合まではいいペースで来たが、木賊沢出合周辺で別のガレ沢へ入ったり、偵察したりで遡行が滞った。源頭部は水流のあるナメで比較的気持ちがよい。ただ昨晩あまり眠れなかったことも起因してか、急登が辛い。しかし登山では常になったこの心が"無"の状態、集中して一定のペースで歩けるこの精神状態が妙に心地いい。
二日連続の戸渡尾根は非常に辛い。前日は一回の休憩で済んだが、この日は二回。下山後はヌク沢出合で疲れて火照った体を潤し、土産に「ヌク沢のおいしい水」1Lをポリタンに入れて持ち帰った。

総じて今回の山行は、高巻きをする場面が多く高巻きの危険を認知し、安全に巻くための最良の道を見抜く力を養えたのではないだろうか。また、過ちを犯す前に行う偵察の重要性や泳ぎの難しさも勉強になった。さらに、ルーファイに関しても現在地を疑って進む姿勢を徹底することができ、前回より正確に遡行できたと思う(一日目のタイムロスはこれが裏目に出た)。しかし、まだ改善の余地があるのは明らかであるから、今後徹底して克服していきたい。

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天王岩

本日、藤原・木林・柴田・伊藤・牧浦、クライミングチーム4名で、天王岩リードクライミングに出かけました。

9:30から、16:50までの予定でしたが、15時過ぎ頃スコールに見舞われ、退散しました。
雨の中ヌンチャク回収、お疲れ様でした。

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牧浦が「クラックジョイ」5.9を完登。強いです。
伊藤はクラックジョイ何度も挑戦し(させられ?)ましたが、残念ながら棚のあとのフレークを超えられず。「来月来ます!」だそうです。
柴田は5.11(?)を上げてもらいました。今度来たときは、完登!

7月山行Ⅰ報告

 おおむね天気の良くない一日だった。小雨がぱらつき、霧もやや濃い。
今回は、沢の難しさを痛感させられ、反省する点が多い。沖ノ源次郎沢のような顕著な沢に水が無いはずがないと思い込んでいたことで、ルーファイを間違えたり、最後の二股の位置を誤認して少し厄介な詰めを強いられたりと、読図に課題を残した。
 沢は水量次第でその姿を変え、大きな支流でも水が無いことがある。固定観念や先入観というものを排除してこれからは沢に臨もうと思う。

滝の順番待ちや、引き返しなどで時間はかかったが、予定していた滝はすべて直登し、文字通り"沢登り"を楽しむことができた。